赤面症は、対人恐怖症の一種で人前で顔が赤くなる症状をもつ人たちのことをいいます。 人に注目されたり、人の視線を感じたりすることで顔が赤くなるのですが、過去に失敗などをして赤面した経験をすると、「また赤面するのでは?」「恥ずかしい」「赤面を見られたくない」という感情が強く働き、赤面にばかり意識が集中することで、顔が赤くなってしまいます。
赤面症の症状は、顔全体が赤くなる場合や、頬や耳たぶなど顔の一部が赤くなる場合もありますが、赤くならないようにすればするほ赤面してしまい。赤くなっていることを自覚するとさらに赤くなるという悪循環を繰り返します。赤面症の人に共通する特徴は、赤面している状態を相手に見られることを極度に恐れていることです。赤面していることで「緊張している」「意識している」「あがっている」と思われることがとても恥ずかしいのです。
赤面症もあがり症や対人恐怖症と同じように「自分が他人からどう見られているか」「他人によく思われたい」という感情が強い人に症状がでやすい傾向があります。実際は赤面症の人が思っているほど他人は赤面していることを気にしていないのです。むしろ、赤面していることに恥ずかしさを感じるあまり、言葉がしどろもどろになったり、突然関係のない話しをしたり、視線がさだまらずきょろきょろしたり、突飛な行動をとったりなど言動が不自然になることのほうが問題なのです。