精神安定剤は、あがり症の治療薬としてはとてもよく使われています。持続時間や即効性、副作用などを理解することが大切です。医師の診断を受けた上で、きちんと正しく服用していくと安心できます。精神安定剤といっても、必ず重篤な精神疾患の人ばかりが使っているというものではありません。ストレスの緩和のために、そしてあがり症のように、普段は健康的な人でも使っている薬です。
即効性のある薬が、ベンゾジアゼピン系です。すぐに効き目が現れてきます。その代わりに、副作用がとてもある薬です。さらに依存症も心配されます。そのため長期服用の際には、十分な注意が必要です。眠くなってきますから、こちらも気をつけるようにしましょう。
抗うつ剤として使われている薬には、SSRIがあります。あがり症にも有効で、副作用の心配がありません。眠くなるということもないのですが、効果が出るまでに14日ほどかかるということが欠点です。ですが、安全に飲みたいという人なら、こちらの薬が適しているでしょう。
どちらの治療薬も、アルコールは飲めません。この点は、あがり症の治療のためと考えて、我慢するようにしましょう。ノルアドレナリンの働きを抑えるのが、抗コリン剤です。副作用があるので、気をつけましょう。アセルコリンの働きを抑えながら、あがり症の症状を抑制してくれます。