とても勇気が必要なあがり症の治療に、エクスポージャー法があります。あがり症が出なくなるまで、あがる時と同じ状況を作っていくのです。どれくらいの人数からあがり症が始まり、どんな人の前で症状が出るのかを、確認しながら治療を進めていきます。性別や年齢などを、あがる状況を作るために、分析していきます。
とても長期に渡ることが予想される治療です。症状が出るランクを分けて、簡単なことから始めていきます。犬が恐いという人は、子犬から慣れていこうとします。この方法と同じやり方が、エクスポージャー法です。一度で成功するというわけではありません。何度も反復しながら、ランクごとに解決していくものです。
あきらめてしまうということも時には出てくるでしょう。ですが、これで根本的な解決ができます。その状況に慣れていくことで、自分に自信がついてくるのです。そこからあがり症が出てこないようにしていきます。大勢の人の前で、症状が出なくなることも夢ではありません。
あがり症が出てしまうのは、緊張するからです。そこには恐怖心もあります。あえてその状況を作り、慣れていくことで問題の解決をしていきます。手が震えたり、赤面するなどの症状が出なくなるまで、治療が続けられます。