あがり症を克服しようと自分で努力することは大切です。しかし、その結果症状が改善されればよいのですが、多くの場合軽くなって治癒するどころか、かえって症状が悪化してしまう場合があります。それは、なかなか症状が改善されないことから起きる精神的な焦りです。あがり症改善にこれだけ努力しているのになぜ効果が出ないのか!周囲の人に笑われるのではないか!変な人だと思われているのではないか?など努力すればするほど深みにはまって行きます。これは自分の症状が、人とは違う異常なものだと考え排除しようと意識しすぎることから起こっています。性格的に真面目な人に多いケースだと言えます。
あがり症で悩んでいる人にアドバイスをするとすれば、「いざというときに緊張しない人間はいない!」ということです。あがることは特別なことでも恥ずかしいことでもありません。緊張もあがりもあたりまえだ、と自分に言い聞かせください。あなたが思うほど他人はあなたを見ていないのです。そう考えることで、少しずつ心に余裕がでてきます。また、自分自身のあがり症を認めてしまうという方法もあります。自己の弱さを認めると人間は逆に強くなるからです。周囲の人に自分はあがり症だと告白してみてください!気持ちが楽になりますよ。 あがり症の克服、治療のために心療内科などで処方された薬を服用することは効果的ではありますが、何よりも大切なことは、気持ちの持ちようなのです。自分自身のあがり症と正面から向かい合うことではじめて解決の道が見えてくるのです。